*第5走* 林克(静岡自治労連)

 

19日アクションはかかさず48回目

 

 ちょうど4年前の9月、憲法違反と言われた戦争法(安保法制)が強行されました。静岡においても静岡県憲法共同センターと戦争させない1000人委員会、弁護士九条の会で総がかり実行委員会をつくり2回の駿府城公園での大きな集会を構えて静岡県民の意思を示しました。

 

 全国の総がかり行動は、戦争法が9月19日に強行採決されたものの、「私たちはあきらめない」のスローガンで諸行動が呼び掛けました。また「野党は共闘」「戦争法廃止の政府を」と市民連合に道を開く大きな運動の始まりとなりました。

 

 静岡県でも総がかりの提起を受けて、とりあえず19日に行動を実施しようと考えました。総がかり運動の恒常化を模索しましたが、これまでの運動の弱点でこれまでの枠組みでは継続できず、10月19日、憲法共同センター、静岡県弁護士九条の会、静大有志の会がこの指とまれ方式で最初のアクション、街頭宣伝と繁華街パレードに100名を超える人たちが参加しました。

 12月からは静岡市九条の会連絡会も加わりなおも総がかりの枠組みを追及しましたが実現できず、翌1月に結集している4団体で「戦争法廃止!オールしずおかアクション」を結成して運動の推進に努めました。アクションは、①戦争法を廃止し、立憲主義と民主主義を取り戻す、②戦争法の発動をストップさせる、③「野党は共闘」を追求する、をめざして全国の総がかり行動と連携することがうたわれています。結果これまでかかさずに19日アクションを実施することができました。

 

 この運動は、一つにはその後の戦争法による立憲主義を踏みにじって進められる所立法、南スーダン派兵や共謀罪法案反対など情勢に応じて展開し、安倍政権のもとでの憲法9条改憲に反対する取り組みにつながりました。

 

 二つにはスタイルの変化を重視しました。これまでの組織動員型のシュプレヒコールは、とにかく長いものになりがちです。これまでの総がかりの経験で新たに運動に参加した人たちにピタリとくるコール、

「戦争する国、ゼッタイハンタイ」

「戦争法は、イマスグハイアン」

と東京はエイトビートですが、静岡はフォービートくらいで年配者にもついて行けるように工夫しました。

それと静岡の風土に合わせて、

東京「安倍はやめろ!」

静岡「安倍さんやめて!」

と配慮しました。

 それでもこれまでにないコールやプラカード、そして参加者の生き生きとした表情でパレードをすると必ず若者が写メしてくれます。

 

 三つには繰り返すことが力を発揮します。戦争法の時、呉服町商店街の店主など、「私は自民党支持だが、あの安保法制は憲法違反だね」と言っていました。毎月の19日アクションで、「忘れそうになると林さんが来るので思い出すよ」と言ってくれます。やはり続けることが力だと確信しています。

 この力に確信を持って3000万署名とともに、安倍改憲NOの力を発揮していきたいと思います。