*第7走* 池田一(志太・憲法を大切にしよう会)

 

 

 今年の5.3憲法記念日:藤枝集会が憲法破壊者-安倍政権に鋭くもの申す数少ない新聞記者 望月衣望子さん(東京新聞)の「メディアの役割と憲法」がコロナ騒ぎで中止になったのがなんとも残念。

 昨年11月3日(公布の日)の元文部科学省事務次官の前川喜平さんを迎えての集会は420人余の人々で溢れ、熱気に包まれた。

 

 丁度20年前2000年5月3日に、戦後55年を経た中で”かすかな臭い”キナ臭さに、憲法を根源からとらえ、日常の中で問い直そうと「憲法に学ぶ集い」と銘うって講演会を中心にしてスタートしたのが「大切にしよう会」だ。

 志太地区の多くの人と学び会い、憲法を活用する(使用(しよう)する)ものにしたいと少人数で気張らずやってきた。

 爾来、平和、人権、国民主権を軸に5月3日、11月3日の憲法記念の日に講演会を続け、昨年の前川講演で50回を数えた。

 

 立憲主義という言葉すら知らなかった中から、憲法とは権力を縛るもの、国家の暴走を制限するのが憲法の基本のキであることも、私たちのものとして獲得することが出来ました。

9条は勿論、沖縄、反原発、日韓(朝鮮)、冤罪、差別等々の問題が語られ、リピーターも150人~200人を数え、次回はこのテーマでと時局に沿った要望も多く寄せられるようになり、市の平和活動助成も受け、それなりの地域的認知も得ているように思えています。

 

 毎集会の冒頭読み上げられる、前文…平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した…。に慄然として背筋がピンとする思いがする中、現実はすさまじい憲法破壊。

 第二次安倍政権の暴走の中で「秘密法」「集国的自衛権を容認する戦争法」等々の成立の中、今年始めには一触即発のペルシャ湾に軍艦を派遣する事態に至っては。

そしてそれに対してのあまりに弱い国民世論、そして圧倒的多数の無関心――。

 今回のコロナ騒ぎの中で強く感じる”自粛”という強制。現在、横並びの”同調圧力”が強まり、戦時の総動員体制まがいのものが生まれつつある。それに乗じて緊急事態条項を新設しようとする改憲策動も目論まれている。

 

 もとより感染を拡大させない警戒は必要、主権者として各自が自主的に判断し、行動しよう…

 でも「アベ政治」に対する異議申し立ては、決して自粛してはならないのだ。

 

2020.5.6